布団生活が長いと、起き上がるのが大変だったり、立ち上がり時にふらついて転んでしまうリスクが高くなります。
そんな時、電動の介護ベッドを検討してみてはいかがですか??❝介護ベッドと言われてもどんなものがあるかわかならいし、どんなタイプのものがいいの…?❞と、お思いの方もいらっしゃるかと思います。ここでは、福祉用具専門相談員がオススメする介護ベッドをご紹介していきます。
目次
介護ベッドにはどんなメーカーがるの??

介護ベッドのメーカーと言っても、色々なメーカーがあります。たとえば、パラマウントベッド、フランスベッド、プラッツ…などなど。本日はその中から、今回はパラマウントベッドについてご紹介します。
パラマウントベッドには病院向けだったり、施設向け、または在宅向けなど、あらゆるニーズに対応できるよう多種多様なベッドを展開しています。
在宅向けのシリーズには楽匠S、楽匠Zと楽匠Feezというものがあり、介護ベッドはその特性上、電動ベッドとなっており、【1モーター、2モーター、3モーター】身体状況に合わせてモーター数を選ぶ事ができます。
介護ベッドの特徴は??

モーター数の違いは身体状況によって変わる事が予想されます。
例えば、自ら身体を自由に動かすことが困難な方。そういう方であれば、3モーターという機種を使うことをお勧めします。
3モーターはベッド全体の高さ、背上角度、足上げ角度のそれぞれをリモコンにて調整できます。
2モーターを使う方は比較的、寝起きは出来るが、日によって困難な場合がある方向けでしょうか?2モーターはベッドの高さと、背上げのみ調整出来ます。
1モーターは一箇所のみとなります。
モーター以外の特徴だと、低床のベッドだったり、ベッド全体が傾いたり、また低床を上回る、超低床ということでさらに布団感覚で使用できたりするものもあります。
介護ベッドは何がオススメなの?

パラマウントには楽匠シリーズ(らくしょう)というものがあります。
まずは楽匠Sですが、こちらは布団感覚で使うことが出来ます。
というのも、こちらのベッドは一番低床で20㎝まで下がります。
20㎝というと、500mlのペットボトル位の高さでしょうか?逆に、一番高いと65㎝まで上がります。
下げた時は布団感覚で使えるので転落の危険性も減り、布団だと立ち上がりが大変でも、ベッドの場合は、高さをあげれば立ち上がりし易い高さに設定できます。
ベッド生活に慣れてない方や転落の危険がある方などは夜寝る前に低くして頂ければ安心かと思います。
逆に高くする時は、シーツを交換する時や、ベッドの下を掃除する時に便利です。
どうしても低いままで作業をしていると、腰や身体を壊してしまいますので調整が必要です。
また足のむくみがある方向けに足先をやや上向きにできる機能があります。
むくみの改善方法として、寝た時に足を心臓より上に位置した状態にする事でむくみを軽減する事が出来ます。

楽匠Zは上記の機能を有しながら、ベッド全体が傾きます。
全体が傾く事でベッドに寝ながら椅子やソファーに座ったような姿勢を保つ事ができます。
こうする事で、視界が広がり、家族とのコミュニケーションも図れますし、テレビや読書する際も快適に過ごせると思います。
何よりベッドからの乗り降りのし易さが格段に上がります。
介護用ベッド パラマウントベッド 【 楽匠Zシリーズ 木製ボード 】 パラマウント 介護ベッド ◆ 楽匠Z / 3モーション / マットレス/
介護ベッドは家族、本人に対し優しい設計

私は福祉用具専門相談員として、ベッドを1日1台以上を何年も納品させて頂いています。
正直、介護ベッドは楽です。楽とういうのは、ご本人もそうですが、家族も楽です。
ベッドを入れる前に生活状況を確認させていただくと、身体を起こすことが大変…起こせたとしても起き上がるのが大変…しかも、それは毎日の事です。
家族の視点から考えると、毎日、起こしてあげて、さらに立ち上がるときも手が必要。これを毎日やらなければならない…。一苦労です。
介護ベッドがあれば、
①起き上がりが大変であれば、リモコンを使って背中をあげます。
②最大75度まで上がるが、上げすぎると腹圧がかかるので丁度いい角度にしてみる。
③ベッドの端に座った状態で踵が着いた状態で膝よりお尻が少し高い位置に調整する。【立ち上がりし易い高さがこのくらい】
④オプションの介助バーを使って立ち上がり時の手すりにする。
これさえあれば、一人で立ち上がり、起き上がりができるのも早いと思います。
やってあげるのは簡単です。ただ【自分でできる】というのは生活する上でとても大事です。
介護ベッドは使ったことが無いけど大丈夫?

大丈夫です。
使い方も簡単ですし、最初は慣れないかもしれません。
ただ慣れてしまうと、手放せません。現に利用中のお宅に訪問すると、『なんで、もっと早くこれにしなかったのかって思うくらい使い易いわ』と声を頂きます。
こんな機能もありますよ!

※画像は楽匠Zです
ベッド全体が足側に傾きます。
このような動きをする理由としては、お尻【仙骨部】にかかる圧を太ももの方に分散させることで、楽な姿勢を保持出来ることです。
イメージとしては、歯医者さんの椅子のような感じです。また、こうすることで、乗り降りするときに足がスムーズに上げ下げ出来ることと、視界が広がりコミュニケーションが取りやすくなります。
拒否があっても、一度使うと手放せない?
私は福祉用具専門相談員として、よくご利用者宅にレンタル商品を納品に伺うことがあります。
やはり【介護ベッド】と聞くと『わしはそんなもん使わん!』といって拒否される方も少なくありません。その際は、『試しに使ってみて、必要なければすぐ返却できますので』と話し、試しにデモで使用してもらうようお声かけをしています。
大体、一週間ほど使うと、寝起きが楽で、『もう、布団には戻れないよ』という話をよく耳にします。
普段は電源を抜いてても?
中には『電動は使わなければコンセント抜いてもいいの?』とおっしゃられる方がいます。
それは全然構いません。認知症による誤作動防止にも効果的です。
日によって起き上がるのが辛い、立ち上がるのが大変というときだけでも全く構いません。
自由に使って頂ければと思います。

介護用ベッド パラマウントベッド 【 楽匠Zシリーズ 木製ボード 】 パラマウント 介護ベッド ◆ 楽匠Z / 3モーション / マットレス/