徘徊の予防と防止対策ってどんなことしたらいいの??

徘徊対策といっても一概にこうすれば“絶対に外に出ていかないから大丈夫”というような方法はありません。そんな中、認知症を発症して徘徊行動のある方と暮らしているご家族は、このように対応しているのが現状のようです。

  • 玄関に鍵を掛け一人で出て行かないようにする
  • 本人が疲れるまで一緒に歩く

徘徊高齢者に対して具体的な対処法は??

具体的に徘徊する本人と、どう接しているのかしばらく一緒に歩くという対応について調べてみました。

ただ、しばらく一緒に歩くと言っても、家族は

『どこまで行くのか?』

『どうやってそこまでいくのか?』

と不安になると思います。

本人が『○○へ行くんだ』と話し、到底いける場所では無かったり、方向が全然違くても、

『一緒に付きあうよ』と言い一緒に歩いてください。

歩いて…歩いて…歩いて…

そして家に戻るように自然と誘導します。

無理に止めようとすると、逆上したり、パニックになってしまう可能性もあります。

他には、自宅にいるにも関わらず、『自宅に帰る』と言い、外に出ようとする方の場合は

『そっか、分かった。ただ今日はもう遅いからここに泊まっていって』

『タクシー呼ぶから待っていて』

などと具体的に話しをすることで本人が安心し、落ち着いてくれます。そして『家に帰る』という事自体忘れてしまう事が多いようです。

 

 

 

毎回、毎回そんな対応していたら負担が大きくて大変…

そうだと思います。このようなケースの場合、ほぼ付きっ切りでなくてはいけません。

その為、ご家族の身体的・精神的負担は計り知れません。

極力、本人や家族の負担を減らすことが出来る対策が求められます。

その中で、負担を軽減することが出来る公的サービスがあります。

それはデイサービスです。

デイサービスで日中、様々な人と交流し、思う存分活動してもらい、帰ってぐっすり眠ってもらう。

そうすることで徘徊をする時間を少なくし、家族の精神的・身体的負担軽減に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

 

Qでも、デイサービスを使うにはどうしたらいいの??

A介護認定を受けていなければ、まずは介護認定を受けましょう!

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徘徊が原因で行方不明になったりしないか不安…

 

「熱中症か貧血かと」 119番した男性

中野区路上に倒れていた男性に中野署員が接触したのは、昨年8月21日午前。名前をはっきりと答え、歩いて帰れるかどうか尋ねると「帰れる」と言った。

男性は19日に横浜市鶴見区の通所介護施設から行方不明になり、家族はこの日、神奈川県警に行方不明者届を提出。名前などの情報は警察庁が管理するDBに入力され、全国の警察が照会できる状態になった。

男性はカッターシャツにジーンズ姿。髪は黒々としていた。署員は近所の人と思い込み、DB照会をしなかった。男性は誤って生年月日を20年若く答えていたが、不審に思わなかった。

男性に気づいて、119番通報した男性も、「熱中症か貧血のような状態で認知症とは思わなかった」と振り返る。署員は約300メートル離れた公園で男性を休ませ、現場を離れた。

その日の夜。警察がもう一度、照会するタイミングがあった。

「60代くらいの酔客が寝ている」先の現場にほど近い公園のトイレで倒れている男性を通行人が見つけて通報した。男性は生年月日を聞かれても「大丈夫」と繰り返し、救急搬送も拒んだ。「家がないのか」と問うとうなずいたため、署員はホームレスと思い込んだ。

2日後の朝、公園で男性の遺体が見つかった。死因は 脱水症と低栄養。連日30度を超える暑さが続いていた。

この日、署は初めてDBに照会。外見から「60~70歳」で検索したため、ヒットしなかった。後日、「50~80歳」に広げて再検索したが、83歳の男性の情報は表示されなかった。

約2カ月半前に警察庁が認知症の疑いのある迷い人を発見した場合、行方不明者照会をより広範囲に実施する」との通達を出したばかりだった。

警視庁だけで1年間に受理する行方不明者届は約4千~5千件。

効率化のため、年齢幅を狭めて照会する傾向があるという。地域総務課は「対応は適正を欠いたとは言い難い」

とする一方、見た目の年齢にとらわれず積極的に行方不明者の情報を照会するよう先月、全署に指示した。

引用元:朝日新聞DIGITAL

 

 

現在、わが国日本の認知症高齢者の数は、平成24年で462万人と言われており、平成37年には約700万人で、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれています。認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気です。

厚生労働省では、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025(平成 37)年を見据え、認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指しています。

「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」
(新オレンジプラン

徘徊で家族が外に出る前に気付きたい…そんな方にお勧めしたい徘徊対策グッズ

私は福祉用具専門相談員という仕事をしている職業柄、お客様から“何か良い徘徊対策グッズはないか??”と、ご依頼を頂くことがあります。その際、センサータイプの徘徊感知器をオススメし、設置した経験があるので、その時の様子を書きたいと思います。

ご家族様がおっしゃるには、“夜間帯、玄関の鍵を閉めても自分で開けて出て行ってしまう為、鍵を開ける前の状態で反応させたい”とのことでした。ただ、トイレに行く際は玄関前を横切るので、そこでは反応して欲しくない。

というご依頼でした。

ただ、“おじいちゃんの自尊心も守りたいので、気づかれにくいもの”ということでセンサータイプⅭという商品を提案させて頂きました。

〔床に置くタイプだと、踏まれなければ反応しないので一人で出て行ってしまう可能性が出てきます〕

試行錯誤しつつも、センタータイプCのデモモードを使い微調整をしながら、ピンポイントで設置させて頂きました。

実際には靴を履いている数秒でセンサーがなるよう設置しさせて頂きました。

 

寝室、玄関、勝手口】一人で出て行ってしまう前に。徘徊センサーについての記事はコチラ!

 

このように、“目を離した隙に家から出て行ってしまうかもしれない”と、常に不安を感じながら生活する事はかなりのストレスを抱えることになります。

徘徊で家族が行方不明になる前にお勧めしたい徘徊対策グッズ

実際に外へ出て行ってしまった場合は、まずは焦らず近所を探しましょう。いなければ近くの親戚、友人等、思い当たる所を確認しましょう。また帰りが遅いと感じた時は、すぐに警察へ連絡して下さい。時間が経てば経つほど、行動範囲が広がり探しづらくなります。
何度か行方不明になったことのある高齢者は同じ方向に行くことが多いので、そちらも探してみましょう。

万が一、外へ出て行ってしまい、行方が分からなくなって困った…どこへ行ったんだろう?とならないように、こんな徘徊対策グッズがあります。

 

徘徊の不安や悩みこれで解決!靴とGPSで簡単設置!の記事はコチラ

 

まとめ

認知症の症状で徘徊行動のある方を、徘徊高齢者と表記していますが、近年では、徘徊=「外出中に道に迷った人」と表記しようと声が上がってきています。辞書で徘徊を調べると、目的もなくウロウロするという意味があります。しかし、本人にとっては目的があります。ただ向かう途中で忘れてしまう、そして道に迷ってしまう…
まずは、認知症の徘徊行動について、中核症状やBPSDについて、家族単位、地域単位、はたまた社会全体での深い理解が求められていくことでしょう。今回は本人と繋がりの強い家族にクローズアップし徘徊対策グッズを紹介しました。次回は地域単位での関わりについて書いてみたいと思います。

ご覧いただきありがとうございました。